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印刷と保存になぜ TIFF なのか

TIFF は無劣化で画質をそのまま保つ形式です。印刷や長期保存で JPG・PNG ではなく TIFF を選ぶべき理由と使い方を整理します。

2026年6月13日

ウェブでは JPG と PNG が事実上の標準ですが、印刷所に原稿を渡したり、資料を何十年も保存したりする場面では話が変わります。こうした領域では TIFF が長らく信頼されてきた形式です。名前は聞いたことがあっても実際に使ったことはない、という方が多いと思いますが、印刷と保存という二つの目的で TIFF がなぜ有利なのかを知っておくと、仕上がりの品質が変わってきます。

本記事では、TIFF の核心である「無劣化」が何を意味するのか、いつ JPG・PNG より TIFF を選ぶべきか、そして実際の印刷・保存の作業の流れでどう活用するのかを解説します。

無劣化とは正確には何か

JPG は「非可逆圧縮」の形式です。ファイルを小さくするために、人の目につきにくい情報を捨て、保存するたびに少しずつ画質が削られます。一度捨てた情報は元に戻せません。一方 TIFF は可逆(無劣化)で、元のピクセルをそのまま保ちます。何度保存し直しても画質は落ちません。

PNG も無劣化で画質の面では近いのですが、PNG はもともとウェブ用に設計されており、印刷に必要な色情報やメタデータを十分に持てない場合があります。TIFF は初めから出版・印刷業界を念頭に作られている点で異なります。

印刷に TIFF が有利な理由

印刷物は画面よりはるかに高い解像度を要求し、わずかな画質低下も紙の上では目立ちます。JPG で渡した原稿は、圧縮の跡が印刷結果にそのまま現れることがあります。TIFF は圧縮による劣化がないため、写真集・チラシ・ポスターのように画質が重要な印刷物に向いています。

  • 圧縮ノイズ(ブロックやにじみ)がなく、写真やグラデーションがきれいに印刷されます。
  • 透明な背景(アルファチャンネル)を保つので、ロゴや合成画像をそのまま渡せます。
  • 何度修正して保存し直しても画質が保たれ、校正作業でも安定します。

長期保存に TIFF が有利な理由

図書館や博物館、行政機関がデジタル資料を保存する際、TIFF を標準として採用することがよくあります。無劣化なので時間がたっても画質がそのままで、形式自体が何十年も安定して維持されてきたため、将来も開ける可能性が高いからです。一度デジタル化した原本をマスターファイルとして保管するなら、TIFF は理にかなった選択です。

実務ではマスターを TIFF で保管し、共有・ウェブ掲載用にはそこから JPG を別途書き出す、という形がよく使われます。マスターが無劣化であれば、必要に応じて好きな画質に変換し直せるので柔軟です。

Switching で TIFF に変換する

Switching は JPG・PNG・PDF をそれぞれ TIFF に変換するツールを提供します。すべての変換はブラウザ内で無劣化に行われ、PNG と PDF では透明度(アルファ)も保たれます。

  • 撮影した写真を印刷所に渡す前なら、JPG から TIFF で無劣化の原稿を作ります。
  • 透明背景のグラフィックなら、PNG から TIFF でアルファチャンネルを保ったまま変換します。
  • 文書やスキャンなら、PDF から TIFF でページごとの高画質画像を得ます。

一つ覚えておきたいのは、TIFF は無劣化である分ファイルサイズが大きいことです。ウェブ掲載やメール添付には向かないので、TIFF は印刷・保存用のマスターとして使い、共有用には JPG を別途変換することをおすすめします。

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